foRPro(フォープロ)の特徴・評価【フリーコンサル視点】

foRPro(フォープロ)の特徴・評価【フリーコンサル視点】

ここでは、フリーコンサルとしての立場から、
案件紹介サービス「foRPro(フォープロ)」について、
「どんなサービスか」「実際に使ううえでの良いところ・注意点」を整理します。

あくまで、他社エージェントとの比較も踏まえた個人の所感ベースの評価です。

foRProとは?ざっくり概要

  • DX・IT領域に強いコンサルティングファームRegrit Partners(リグリットパートナーズ)が運営する、フリーコンサル向けマッチングサービス
  • コンサルタント経験のあるフリーランスをメイン対象とし、高単価・独自保有案件を多数扱う
  • DX関連プロジェクト特化で、平均単価は150〜200万円レンジの案件が中心といったイメージ

ポイントは、

「エージェント会社がコンサルもやっている」のではなく、
「コンサルファームが自社の延長としてエージェントもやっている」

という立ち位置にあることです。
この“母体がコンサルファーム”という構造が、そのまま案件の中身や商流にも効いてきます。

良いところ(特徴)

1. コンサル会社が母体のエージェントという“レアな立ち位置”

世の中には、

  • エージェント会社が「自社でもちょっとコンサルやってます」

というパターンは結構ありますが、foRProはその逆で、

「コンサルティングファームが本業で、その延長としてエージェント事業もやっている」

そのため、

  • コンサルファームとしての案件開拓力・顧客基盤が前提にある
  • エージェント事業も、「コンサルプロジェクトを回すための人材確保」という文脈で運営されている

単に「案件を右から左に流す」タイプではなく、
“自社プロジェクトに足りない部分をフリーランスで補う”発想なので、
コンサルファーム側と近い距離感で仕事ができるのが魅力です。

2. プライム案件にこだわる方針で、高単価の元請け案件が豊富

リグリットパートナーズは、
会社としてプライム案件を原則とする方針を掲げており、
エンドクライアントや大手企業からの直接受注案件を多く持っています。

その結果として、

  • プライム案件&非公開案件を多数保有
  • DX構想策定〜業務改革〜システム刷新まで、上流〜中流工程の案件が多い
  • 平均単価150〜200万円/月クラスの案件がボリュームゾーン

「コンサル会社らしい単価感」で案件が組まれているのが大きな強みです。

アクセンチュアやBig4、ベイカレほどの知名度ではないものの、
「ちゃんとコンサルフィーを請求している、真っ当なコンサル会社」という印象

なので、
元請け×そこそこの規模感のプロジェクト×高めの単価
という条件を満たす案件が揃いやすいです。

3. リグリットのコンサルタントとチームを組んで参画できる

foRPro経由の案件では、

リグリットパートナーズの正社員コンサルタントとチームを組んで、
一緒にプロジェクトを回す

という入り方ができるのも特徴です。

  • コンサルファーム側がプロジェクト全体のデリバリーを握っている
  • その中で、足りないロールや領域をフリーランスで補完するイメージ

になるので、

  • “一人で現場にポンと出される”不安が少ない
  • コンサル会社側のやり方・ナレッジを間近で見ながら仕事ができる
  • チームでの実績になるので、次の案件にもつながりやすい

といったメリットがあります。

4. プライム中心だが、2次・3次請け案件も含めバリエーションは広い

強みはあくまでプライム案件ですが、実際には他社同様、

  • 二次請け・三次請けの案件
  • SIerや他ファーム経由の案件

もそれなりに取り扱っています。

「基本はプライムで、足りないところは他社経由の案件も扱う」

という感じなので、
“プライムしかやらないガチガチのエージェント”というより、
プライムを軸にしつつ選択肢を広げてくれるサービス

というバランス感です。

注意点・イマイチなところ

1. 案件はほぼ非公開で、自分から一覧チェックできない

foRProは、案件のほとんどが非公開です。

ProConnectのように、

  • 会員画面で案件一覧をざっと眺める
  • 自分で「これに応募したい」とポチポチする

といった使い方はできず、

  • 登録・面談
  • 営業がヒアリング
  • マッチしていると判断した案件だけ紹介してもらう

という、完全紹介型のスタイルです。

そのため、

  • 「今どんな案件が動いているか」を自分でウォッチしづらい
  • 市況感や単価の感触を、自分の目で広く把握するには少し物足りない

という弱点はあります。

2. 営業とのコミュニケーション前提のサービス設計

案件が非公開である以上、

営業担当とのコミュニケーションが、そのまま案件の選択肢の広さに直結する

サービス設計になっています。

  • 希望条件やキャリアの方向性を、営業側にしっかり共有する
  • 稼働状況や単価感、今後やりたいテーマなどもアップデートしておく
  • こまめに連絡を取り、“思い出してもらえる存在”でいる

といった関係づくりが大事です。

とはいえ、

「営業さんは総じていい人ばかり」
「ちゃんとウィンウィンを意識してくれる」

という印象なので、
密にやり取りしながら長期的な関係を築けるタイプの人には、かなり相性が良い
はずです。

どういう使い方がしっくりくるか(まとめ)

上記を踏まえた、foRProの立ち位置を一言でまとめると、

“DX寄りのプライム案件を、コンサルファームとチームで取りにいくためのエージェント”

というイメージです。

おすすめな人

  • 元請け・プライムで、そこそこの単価の案件に入りたい人
  • フリーでやりつつ、コンサルファームのチームと一緒に動きたい人
  • DX/ITプロジェクトを軸にキャリアを積み上げたい人
  • 営業と密にコミュニケーションしながら、非公開案件をじっくり拾っていきたい人

向きにくいかもしれない人

  • 案件一覧を自分で眺めるのが好きな人
  • 市場全体を“広く浅く”見たい人

にとっては、非公開・紹介型ゆえのもどかしさはあるので、
そういうニーズはProConnectなど「案件可視化型」のサービスと組み合わせて補完するのがおすすめです。

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